眼が白い?
皆さん、こんにちわ。
りんごの樹動物病院、勤務医のコムラです。
寒波襲来、
毎朝寒くて布団から出られない日が続いています…。
手は冷たくて車のハンドル握るのは辛い、
光熱費の請求を見てはげんなり、
なかなかしんどい季節となっていますね。
でもそんな寒いときだからこそ、
感じられる幸せもありますよね!
個人的には、
夜に仕事から帰ってきた後に飲むお味噌汁の一口目だったり、
暖かいお風呂に肩まで浸かったときは、
生きてて良かった~
ていう位に最高に幸せを感じます。
皆さんもこんなときだからこその幸せな瞬間って何がありますか?
是非考えてみて下さい!
さて(笑)、
今回の眼科のテーマも
「眼が白い」です。
前回は白内障についてお話しました。
今回は、あまり認知されていないかもしれませんが、
もしかしたら白内障以上に、
よく見かけるかもしれない(特に犬で)、
そんな眼の病気をご紹介します。
上の写真の両眼とも、
眼の中心部分が白く濁っているのが分かると思います。
これは血液成分の異常であったり、
まぶたにある油の分泌腺の異常により、
眼の表面の角膜という部分に、
白い結晶のような成分がしみこんでしまう
【角膜変性症】という病気です。
チワワ、パグなどの犬種に多くみられ、
この時点では特に目立った症状を示したりはしません。
しかし、このまま放っておくと
結晶が浸み込んだ角膜が一緒に剥がれ落ちて、
【角膜潰瘍】もしくは【角膜穿孔】という
眼に激烈な痛みを生じる状態に陥ってしまう可能性もあるんです。
もし角膜潰瘍や角膜穿孔へと進行してしまったら、
最悪の場合、
手術が必要となってしまったり、
正常な視力の回復が難しくなってしまう事もあるんです!
上の写真の子たちのように、
眼に大きな傷が出来てしまう前に、
必要な治療をしてあげましょう!
そうすれば…
自分の子の眼にもし、
このような白いものが付着していたら、
本人が気にしていないからといってそのままにせず、
一度病院で相談してみることをお勧めします。
もう一度言いますが、
この病気は本当によくみられる病気です!
この機会にお家の子の眼を
しっかり観察し直してみてくださいね。
それではまた次回に(^^)
専門医
滝山 直昭
Naoaki Takiyama
獣医師 / 医学博士 / アジア獣医眼科専門医 / アジア獣医眼科学会(AiSVO) /
アジア獣医眼科専門医会(AiCVO)Secretaryアジア獣医専門医協(AiBVS)Treasurer / 日本獣医眼科カンファレンス理事
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