症例ブログ

【眼科⑦】眼が白い?パートⅡ

眼が白い?

皆さん、こんにちわ。

りんごの樹動物病院、勤務医のコムラです。

寒波襲来

毎朝寒くて布団から出られない日が続いています…。

手は冷たくて車のハンドル握るのは辛い、

光熱費の請求を見てはげんなり、

なかなかしんどい季節となっていますね。

でもそんな寒いときだからこそ

感じられる幸せもありますよね!

個人的には、

夜に仕事から帰ってきた後に飲むお味噌汁の一口目だったり、

暖かいお風呂に肩まで浸かったときは、

生きてて良かった~

ていう位に最高に幸せを感じます。

皆さんもこんなときだからこその幸せな瞬間って何がありますか?

是非考えてみて下さい!

さて(笑)、

今回の眼科のテーマも

眼が白いです。

前回は白内障についてお話しました。

今回は、あまり認知されていないかもしれませんが、

もしかしたら白内障以上に、

よく見かけるかもしれない(特に犬で)、

そんな眼の病気をご紹介します。

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とある子の右眼
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左眼です

上の写真の両眼とも、

眼の中心部分が白く濁っているのが分かると思います。

これは血液成分の異常であったり、

まぶたにある油の分泌腺の異常により、

眼の表面の角膜という部分に、

白い結晶のような成分がしみこんでしまう

【角膜変性症】という病気です。

チワパグなどの犬種に多くみられ、

この時点では特に目立った症状を示したりはしません。

しかし、このまま放っておくと

結晶が浸み込んだ角膜が一緒に剥がれ落ちて、

【角膜潰瘍】もしくは【角膜穿孔】という

眼に激烈な痛みを生じる状態に陥ってしまう可能性もあるんです。

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角膜潰瘍に陥ってしまった子の眼①
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角膜潰瘍に陥ってしまった子の眼②

もし角膜潰瘍角膜穿孔へと進行してしまったら、

最悪の場合、

手術が必要となってしまったり、

正常な視力の回復が難しくなってしまう事もあるんです!

上の写真の子たちのように、

眼に大きな傷が出来てしまう前に、

必要な治療をしてあげましょう!

そうすれば…

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この白い沈着物が
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こんな風に少しずつ改善していきます!

自分の子の眼にもし、

このような白いものが付着していたら、

本人が気にしていないからといってそのままにせず、

一度病院で相談してみることをお勧めします。

もう一度言いますが、

この病気は本当によくみられる病気です!

この機会にお家の子の眼を

しっかり観察し直してみてくださいね。

それではまた次回に(^^)

専門医

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滝山 直昭

Naoaki Takiyama

獣医師 / 医学博士 / アジア獣医眼科専門医 / アジア獣医眼科学会(AiSVO) /

アジア獣医眼科専門医会(AiCVO)Secretaryアジア獣医専門医協(AiBVS)Treasurer / 日本獣医眼科カンファレンス理事

▼プロフィール等はこちら

https://case.appleah.com/ophthalmology/

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